業務自動化・RPA

Makeの使い方・料金とZapierとの違い|どっちを選ぶ?【2026年】

「アプリ同士を連携して業務を自動化したいけれど、MakeとZapierのどちらを選べばいいかわからない」――そう迷っている中小企業の担当者は少なくありません。

結論から言うと、コストを抑えつつ複雑な連携も組みたいなら「Make(旧Integromat)」、とにかく簡単に・最短で始めたいなら「Zapier」が向いています。
Makeは画面上でブロックをつなぐビジュアルな操作が特徴で、同じ料金でもより多くの処理を回せる傾向があります。

この記事では、Makeの使い方・料金と、Zapierとの違い(料金・操作性・複雑なフローの作りやすさ)を、はじめて連携自動化に取り組む中小企業の担当者に向けてわかりやすく解説します。

ポイント


この記事でわかること:① Makeとは何か・使い方の基本、② Makeの料金プラン、③ Zapierとの違い(料金・操作性・複雑フロー)、④ どちらを選ぶべきか向いている会社

補足


本記事の料金・仕様情報は2026年6月時点の各公式サイト掲載情報をもとにしています。プラン内容や価格は変更される場合があるため、契約前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

Makeとは?旧Integromatの連携自動化ツール

Make(メイク)は、複数のWebサービス(アプリ)同士をつなぎ、データの受け渡しや処理を自動化するノーコードの連携自動化ツールです。2022年に「Integromat(インテグロマット)」から名称変更されたため、「旧Integromat」と紹介されることもあります。

たとえば、こんな自動化が代表例です。

  • フォームに回答が入ったら、内容をスプレッドシートに自動で書き込む
  • メールに添付ファイルが届いたら、自動でクラウドストレージに保存する
  • ECサイトで注文が入ったら、チャットツールに通知を飛ばす

こうした「あるサービスでの出来事(トリガー)」をきっかけに、「別のサービスでの処理(アクション)」を自動実行できるのが連携自動化ツールです。プログラミング不要で、画面上の操作だけで設定できるのが最大の特徴です。

補足


Makeのような連携自動化ツールは「iPaaS(アイパース)」とも呼ばれます。社内に散らばったSaaSをつなぐ役割を果たします。

業務自動化ツールにはRPAやノーコード開発など複数の種類があり、それぞれ得意分野が違います。
全体像を先に押さえたい場合は【2026年最新】業務自動化ツール比較7選|中小企業向けRPA・ノーコード完全ガイドもあわせてご覧ください。


Makeの使い方(4ステップ)

[図解] Makeの使い方(4ステップ)

Makeは「シナリオ」と呼ばれる自動化の流れを、画面上でブロック(モジュール)をつないで組み立てます。
はじめてでも、以下の4ステップで基本的な自動化を作れます。

ステップ1:アカウントを作成する

公式サイトでメールアドレスを登録するだけで、無料プランから始められます。
クレジットカードの登録なしで試せるため、まずは触ってみるハードルが低いのが利点です。

ステップ2:トリガー(きっかけ)を設定する

新しい「シナリオ」を作成し、最初のモジュールできっかけとなるサービスと出来事を選びます。
「Googleフォームに回答が入ったら」「Gmailにメールが届いたら」などです。
連携するサービスは、画面の指示に従ってアカウントを接続します。

ステップ3:アクション(処理)をつないでいく

トリガーの後ろに、実行したい処理のモジュールを追加してつなげます。
「スプレッドシートに行を追加」「Slackに通知」などをドラッグ操作で並べていきます。分岐や繰り返し、データの加工もブロックで表現できるため、複雑な流れも視覚的に組めます。

ステップ4:テスト実行して有効化する

組み立てたシナリオを「Run once(1回だけ実行)」でテストし、想定通り動くか確認します。
問題なければ有効化(ON)にすれば、以後は自動で動き続けます。

ポイント


Makeは画面上でデータの流れが「線」で見えるため、どこで何が起きているか把握しやすいのが初心者にも優しいポイントです。

注意


連携自動化ツールは、設定を誤ると意図しない大量送信やデータ重複が起きることがあります。本番運用の前に、必ずテスト用のデータで動作確認をしましょう。

Makeの料金プラン(2026年6月時点)

Makeは無料プランがあり、有料プランは処理回数(オペレーション数)に応じた段階制です。
2026年6月時点の代表的なプランは以下の通りです。

プラン月額の目安主な内容
Free(無料)0円月1,000オペレーション、基本機能を試せる
Core約9ドル〜処理回数の上枠、実行間隔の短縮
Pro約16ドル〜さらに多い処理回数、優先実行など
Teams / Enterprise要問い合わせチーム管理・高度な運用向け

ここでいう「オペレーション」とは、シナリオ内のモジュールが1つ動くごとに1カウントされる単位です。
月の処理量が増えるほど上位プランが必要になります。

補足


上記は2026年6月時点の公式サイト掲載情報をもとにした目安です。ドル建てのため為替で円換算額は変動します。最新の正確な金額・オペレーション上限はMake公式サイトでご確認ください。

ポイント


中小企業がまず試すなら無料プランで十分です。実際に1つ自動化を作ってみて、月の処理回数が無料枠を超えそうになったタイミングで有料化を検討すれば無駄がありません。

MakeとZapierの違い

ここからが本題です。
MakeとZapierは「アプリ同士をつなぐ」点では同じですが、料金・操作性・複雑なフローの作りやすさで性格が分かれます。

比較項目Make(旧Integromat)Zapier
操作画面ブロックを線でつなぐビジュアル型上から下へ手順を並べるステップ型
複雑なフロー分岐・ループ・データ加工に強いシンプルな流れが得意
同料金あたりの処理量多めになりやすいやや割高になりやすい
学習のしやすさ慣れが必要だが自由度が高い直感的で最短で始めやすい
連携アプリ数豊富非常に豊富(業界トップクラス)

1. 料金:同じ処理量ならMakeが割安になりやすい

Makeは「オペレーション数」、Zapierは「タスク数」で課金されますが、一般に同じ自動化を組んだ場合、Makeのほうがコストを抑えやすい傾向があります。
月に多くの処理を回す予定なら、コスト面ではMakeに分があります。

2. 操作性:手軽さはZapier、自由度はMake

Zapierは「トリガー→アクション」を上から順に並べるシンプルな画面で、初めてでも最短で1つ作れるわかりやすさが魅力です。
一方Makeは、画面上でモジュールを線でつなぐビジュアル型で、慣れは必要なもののデータの流れが目で見えて自由度が高いのが強みです。

3. 複雑なフロー:分岐・繰り返しが多いならMake

「条件によって処理を分けたい」「リスト内のデータを1件ずつ処理したい」といった複雑なフローを組むならMakeが有利です。
Zapierでも分岐などは可能ですが、上位プランが必要だったり表現に制約があったりします。
シンプルな1対1の連携が中心ならZapierで十分です。

ポイント


ざっくり選ぶ目安は「とにかく簡単に最短で始めたいならZapier」「コストを抑えつつ複雑な連携も組みたいならMake」です。

どっちを選ぶ?向いている会社

[図解] MakeとZapier、どっちを選ぶ?

ここまでの違いを踏まえ、どちらが向いているかを整理します。

ポイント


Makeが向いているのは——コストをできるだけ抑えたい/分岐や繰り返しを含む複雑な自動化を組みたい/データの流れを視覚的に管理したい会社。

ポイント


Zapierが向いているのは——とにかく手早く1つ自動化を始めたい/ITに詳しい担当者がいない/連携したいマイナーなアプリがある会社。

迷ったら、まずは両方の無料プランで「同じ自動化」を1つずつ作ってみるのがおすすめです。
実際に触ると、自社の担当者にとってどちらの操作感が合うかがはっきりします。

注意


どちらを選んでも、社外秘の顧客情報や決済データを扱う連携では、データの保存場所・暗号化・アクセス権限を必ず確認してください。法人での本格運用では、無料プランのまま機密データを流すのは避け、セキュリティ要件を満たす有料プラン・適切な権限設定で運用するのが原則です。

ノーコードで業務自動化を始めるツールはMake・Zapier以外にもあります。
無料で試せる選択肢を広く知りたい場合は無料で使えるノーコード業務自動化ツール比較【中小企業向け2026年版】が参考になります。


Make・Zapierを使うときの注意点

連携自動化ツールは便利な反面、導入時につまずきやすいポイントもあります。
中小企業が押さえておきたい注意点をまとめます。

  • 処理回数の上限に注意:無料・低価格プランには月の処理回数に上限があります。連携が増えると上限に達し、自動化が止まることがあります。
  • 連携先サービスの仕様変更:つないでいるアプリ側の仕様が変わると、シナリオが動かなくなる場合があります。定期的な動作確認が必要です。
  • 「何を自動化するか」が先:ツールは「どの業務を自動化すべきか」までは教えてくれません。まず繰り返しの多い定型作業を棚卸しし、自動化に向く業務を見極めることが先決です。

注意


いきなり全社の業務を一気に自動化しようとすると、設定ミスや管理の煩雑さで失敗しがちです。まず1つの業務を自動化し、効果を確認してから横展開しましょう。

Windows環境でPC上のExcel操作なども自動化したい場合は、Microsoftの無料ツールという選択肢もあります。
あわせてPower Automateは中小企業で使える?できること・料金・始め方を解説も検討材料にしてみてください。


まとめ

MakeとZapierの違い、そして選び方を整理します。

項目Make(旧Integromat)Zapier
強みコスト・複雑なフロー・視覚的な管理手軽さ・最短で始められる・連携数
操作画面ブロックを線でつなぐビジュアル型手順を上から並べるステップ型
向いている会社コスト重視・複雑な自動化を組みたい簡単さ重視・すぐ始めたい
料金(目安)無料〜、有料は約9ドル〜無料〜(プランは公式要確認)

ポイント


まずは両方の無料プランで同じ自動化を1つ作って比べるのが最短の判断方法です。コストと自由度を取るならMake、手軽さと最短スタートを取るならZapier、と覚えておけば迷いません。

業務自動化は、いきなり大きく始める必要はありません。
MakeでもZapierでも、身近な定型作業を1つ自動化するところから始め、効果を確かめながら広げていくのが、中小企業にとって失敗の少ない進め方です。


  • この記事を書いた人

ビズヒロ

「業務AIナビ」のナビゲーター。中小企業の現場で本当に使えるAI・業務効率化ツールを、料金・機能・データの安全性まで法人目線で徹底比較しています。「結局どれを選べばいい?」に最短で答えることを目標に、忙しい経営者・担当者のツール選びをわかりやすくサポートします。

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