CRM・SFA・名刺管理

Mazrica(マツリカ)の評判・料金|中小企業向けSFAとしての実力を正直レビュー【2026年】

結論から言うと、Mazrica Sales(マツリカセールス、旧Senses)は「営業担当が10名前後以上いて、案件管理の属人化を本気で解消したい中小企業」に向いたSFA/CRMです。
現場が使いやすい設計とAI機能が強みですが、契約は10ID分からのため、営業が数名の会社には過剰投資になりやすい点に注意が必要です。

「Excelでの案件管理が限界」「SalesforceはIT担当がいないと運用しきれない」——SFA選びでこうした壁に当たった中小企業の営業責任者から、候補としてよく名前が挙がるのがMazrica Salesです。

この記事では、Mazrica Salesの機能・料金・評判を、公式サイトの情報と公開レビューをもとに正直に整理します。
自社に合うかどうかを、他のSFAと比較しながら判断できる状態をゴールにしています。

ポイント


この記事でわかること:Mazrica Salesの主要機能と料金プラン / 良い評判・悪い評判の傾向 / Salesforce・kintone・eセールスマネージャーとの違い / 向いている企業・向いていない企業

補足


本記事の料金・仕様は2026年7月時点で公式サイト(mazrica.com)を確認した情報です。プラン内容は変更される場合があるため、最新の料金は必ずMazrica Sales公式サイトでご確認ください。

Mazrica Sales(マツリカ)とは?運営会社と特徴

Mazrica Sales(マツリカセールス)は、株式会社マツリカが開発・運営する国産のSFA/CRM(営業支援・顧客管理ツール)です。
2015年設立の同社が「Senses(センシーズ)」の名称で提供してきたサービスを、2022年に現在の名称へリニューアルしました。
「旧Senses」として記憶している方も多いはずです。

最大の特徴は、「現場の営業担当が入力したくなる設計」を徹底していることです。
SFA導入の失敗原因の多くは「現場が入力してくれない」ことですが、Mazrica Salesは案件をカード形式で直感的に動かせる「案件ボード」を中心に、入力負荷を下げる仕組み(メール連携・名刺OCR・モバイルアプリ)を揃えています。

管理職が数字を管理するためのツールというより、現場とマネージャーの双方が日常的に使って初めて価値が出るタイプのSFAだと理解しておくと、後述の評判も腑に落ちやすくなります。


Mazrica Salesの主要機能|案件ボード・AI予測・名刺OCR

[図解] Mazrica Salesの4つの主要機能

Mazrica Salesの機能は大きく4つの柱で整理できます。

1. 案件ボード(進捗の見える化) すべての案件をカード形式で一覧表示し、フェーズごとにドラッグ&ドロップで進捗を更新できます。
停滞している案件や放置リスクのある案件が色で直感的にわかるため、マネージャーが「どの案件をテコ入れすべきか」を会議前に把握できます。

2. AI機能(案件予測・アシスタント) 過去の案件データをもとに、AIが受注確率や案件のリスクを予測し、次に取るべきアクションを提案します。
ほかにも、生成AIを活用した「AIアシスタント」や、重複した顧客データを自動で統合する「AI一括名寄せ」を搭載しています。
AIアシスタントの利用回数はプランによって月50回〜無制限まで差があります。
なお、営業メールや提案書の下書きに生成AIを使う具体的な方法はAIで営業メール・提案書を時短する方法で解説しています。

3. 名刺OCR・入力自動化 スマホで名刺を撮影するだけでOCRが読み取り、顧客情報として自動登録されます。
メール・スケジューラとの連携により、営業活動の記録を手入力する負担も減らせます。
名刺管理を主目的にツールを探している場合は、法人向け名刺管理アプリ比較のほうが参考になります。

4. レポート・ダッシュボード 売上予測(フォーキャスト)、行動量の分析、複数の営業プロセス管理など、マネジメント側の分析機能も一通り揃っています。
ただしダッシュボードやカスタムレポートはGrowthプラン以上での提供となる点に注意してください。

補足


AIの受注予測は「過去の案件データの蓄積」が前提です。導入直後やデータ量が少ない段階では精度が出にくいため、AI機能は「運用が軌道に乗った後に効いてくる武器」と考えるのが現実的です。

Mazrica Salesの料金プラン【2026年7月時点】

料金プランは「Starter」「Growth」「Unlimited」の3種類です。
いずれも初期費用は無料ですが、契約は10ID分からが基本のため、実質的な最低ラインは月額65,000円〜となります。

プラン月額(1IDあたり)最低利用料金年額換算(最低構成)初期費用
Starter6,500円/ID〜65,000円〜/月(10ID分〜)約78万円〜0円
Growth12,500円/ID〜125,000円〜/月(10ID分〜)約150万円〜0円
Unlimited18,500円/ID〜185,000円〜/月(10ID分〜)約222万円〜0円

※支払いは年間契約が基本です。
税区分・契約条件を含む最新の料金は公式サイトでご確認ください。

プランごとの主な機能差は次のとおりです。

  • Starter:初めてのSFA導入向け。AIアシスタントは月50回まで。ダッシュボード・カスタムレポート・API連携は利用不可
  • Growth:標準プラン。AIアシスタント月1,000回、AI案件予測(1プロセス)、ダッシュボード・API連携に対応
  • Unlimited:大規模組織向け。AIアシスタント無制限、AI案件予測の全タイプ対応、カスタム項目無制限

注意したいのは、分析機能を本格的に使うなら実質Growthプラン(月125,000円〜)が前提になることです。
Starterはコストを抑えられますが、ダッシュボードが使えないため「SFAで数字を見える化したい」という導入目的とズレるケースがあります。
無料トライアルが用意されているので、契約前にどちらのプランが必要かを実データで見極めるのが安全です。

ポイント


中小企業がSFAを導入する場合、IT導入補助金の対象になるケースがあります。制度の最新状況は中小企業のAI導入に使える補助金・助成金まとめで確認できます。

Mazrica Salesの良い評判・口コミの傾向

大手レビューサイトのITreviewには200件前後の口コミが寄せられており(2026年7月時点)、良い評価は次の点に集中しています。

  • UIが直感的で、現場への定着が早い:説明書を読み込まなくても使い始められ、営業メンバーの教育コストが小さい
  • 案件ボードの視認性が高い:案件の停滞や抜け漏れがひと目でわかり、営業会議の準備時間が減った
  • 入力の手間が少ない:メール連携や名刺OCRのおかげで、「SFAへの入力作業」そのものの負担が軽い
  • サポートが手厚い:SFA初導入の企業でも、伴走型のサポートで運用に乗せやすい

全体として、「多機能さ」よりも「使いやすさ・定着しやすさ」を評価する声が圧倒的に多いのがMazrica Salesの口コミの特徴です。
「Salesforceを導入したが現場が使わず形骸化した」という経験を持つ企業の乗り換え先として選ばれるケースも目立ちます。


Mazrica Salesの悪い評判・デメリット

一方で、導入前に必ず知っておくべき弱点もあります。

  • 小規模チームには割高:10ID分からの契約が基本のため、営業が3〜5名の会社では使わないID分のコストが発生し、1人あたりの実質単価が跳ね上がります
  • レポート・分析の柔軟性は専門ツールに劣る:口コミでは「細かい条件でのデータ抽出や検索がしにくい」「レポートの自由度が物足りない」という指摘があります。高度な分析を求めるとSalesforceなど多機能ツールに軍配が上がります
  • モバイルアプリとWeb版の使い勝手に差がある:外回り中心の営業スタイルの場合、モバイルでの操作感は無料トライアルで必ず確認すべきポイントです
  • 中小企業には高機能すぎる場合がある:案件数が少なく営業プロセスが単純な会社では、AI予測や複数プロセス管理を持て余し、コストに見合わないことがあります

「営業5名以下・月の新規案件が数件程度」の会社であれば、Mazrica Salesはオーバースペックの可能性が高いです。
その規模なら、kintoneやより安価なSFAで十分なことが多いため、まずはSFA(営業支援ツール)比較|中小企業向けおすすめで選択肢の全体像を確認することをおすすめします。


Salesforce・kintone・eセールスマネージャーとの比較

中小企業のSFA選定でMazrica Salesとよく比較される3ツールと、簡易比較しました。

ツール月額目安特徴向いているケース
Mazrica Sales6,500円/ID〜(10ID分〜)現場が使いやすい案件ボード+AI予測。国産営業10名前後〜でSFAを確実に定着させたい
Salesforce3,000円/ユーザー〜世界シェア最大級。拡張性は抜群だが運用に専任者が欲しいIT体制があり、将来の大規模拡張を見据える
kintone1,800円/ユーザー〜業務アプリを自作できる汎用ツール。SFAは自分で組む低コストで営業管理以外の業務も内製したい
eセールスマネージャー11,000円/ユーザー〜国産老舗。定着支援・コンサルが手厚い手厚い導入支援を重視する中堅企業

※他社製品の料金は2026年7月時点の公開情報にもとづく目安です。
最新の料金・条件は各公式サイトでご確認ください。

ざっくり整理すると、「安さと汎用性のkintone」「拡張性のSalesforce」「定着支援のeセールスマネージャー」「現場の使いやすさとAIのMazrica Sales」という棲み分けです。
1ユーザーあたりの単価だけを見るとSalesforceやkintoneが安く見えますが、Salesforceは活用しきるための設定・運用コストが別途かかり、kintoneはSFAとして使うには自社でアプリを構築する手間がかかります。
kintoneとSalesforceのどちらに寄せるか迷っている方は、kintoneとSalesforceの違いを徹底比較もあわせてご覧ください。


Mazrica Salesが向いている企業・向いていない企業

ここまでの内容を、導入判断の形に落とし込みます。

向いている企業

  • 営業担当が10名前後以上いて、案件管理がExcelや個人の頭の中に依存している
  • BtoBの案件型営業(商談期間が長く、フェーズ管理が重要)が中心
  • 過去にSalesforceなどのSFAを導入したが、現場に定着せず失敗した経験がある
  • 営業データを蓄積して、受注予測や行動分析まで踏み込みたい

向いていない企業

  • 営業が5名以下で、10ID分の最低契約がコストに見合わない
  • 月の商談数が少なく、案件管理だけならExcelやスプレッドシートで回っている
  • SFA予算が月5万円以下(この場合はkintoneや安価なSFAが現実的です)
  • 顧客管理よりも名刺管理・人脈共有が主目的(名刺管理特化ツールのほうが安価です)

判断に迷う場合は、「入力する現場のメンバーが10名の営業チームを想像できるか」を基準にしてください。
Mazrica Salesの月額は最低構成でも年間約78万円です。
この投資を回収するには、チーム全体で使い倒して受注率や営業効率を改善する前提が必要です。


導入前にやるべきこと(無料トライアルの活用)

[図解] 無料トライアルで確認する3つのこと

Mazrica Salesには無料トライアルが用意されています。
契約前に、次の3点を必ず確認しましょう。

  • 実際の案件データを10件以上入れてみる:案件ボードの見え方や入力の手間は、ダミーデータでは判断できません
  • 現場の営業メンバーに1週間触ってもらう:定着するかどうかは、責任者ではなく現場の感触で決まります
  • StarterとGrowthのどちらが必要かを見極める:ダッシュボードや分析機能を使いたいならGrowth前提で予算を組む必要があります

トライアルで「現場が自発的に入力している状態」を作れれば、導入後の失敗リスクは大きく下げられます。


まとめ:Mazrica Salesはこんな企業におすすめ

Mazrica Sales(旧Senses)は、「現場に定着するSFA」を最優先に選びたい、営業10名前後以上の中小企業に向いたツールです。

  • 案件ボード・名刺OCR・メール連携で、現場の入力負荷が小さい
  • AIによる受注予測・アシスタントで、データ蓄積後の分析まで伸ばせる
  • 料金はStarter 6,500円/ID〜の3プラン。ただし10ID分からの契約が基本で、最低でも月65,000円〜
  • 分析を本格活用するならGrowthプラン(月125,000円〜)が実質的な標準
  • 営業が数名の小規模チームには割高で、オーバースペックになりやすい

「SFAは二度と形骸化させたくない」という企業には有力な選択肢ですが、規模と予算が合わなければ他のツールのほうが幸せになれます。
まずは中小企業向けSFA比較で全体像を押さえたうえで、候補に残ったら無料トライアルで現場の反応を確かめてみてください。

  • この記事を書いた人

ビズヒロ

「業務AIナビ」のナビゲーター。中小企業の現場で本当に使えるAI・業務効率化ツールを、料金・機能・データの安全性まで法人目線で徹底比較しています。「結局どれを選べばいい?」に最短で答えることを目標に、忙しい経営者・担当者のツール選びをわかりやすくサポートします。

-CRM・SFA・名刺管理