「問い合わせ対応に追われて本来の業務が進まない」「同じ質問に何度も答えている」――そんな課題を解決するのがチャットボットです。
ただ、製品数が多く料金もバラバラで、どれを選べばいいか分からないという声をよく聞きます。
結論から言うと、チャットボット選びは「社外向けか社内向けか」「シナリオ型かAI型か」をまず決めるのが近道です。
ここを決めずに製品を比較すると、高機能すぎて使いこなせなかったり、逆に物足りなかったりと失敗しがちです。
この記事では、法人向けチャットボットをタイプ別に比較し、中小企業が失敗しない選び方を解説します。
ポイント
この記事でわかること:① チャットボットの2つの分類(用途×仕組み)、② 料金相場、③ 中小企業向けの選び方
補足
本記事の料金情報は2026年5月時点の各公式サイト掲載情報をもとにしています。価格やプランは変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
チャットボットは「用途」と「仕組み」で4タイプに分かれる
まず全体像を押さえましょう。
チャットボットは2つの軸で整理できます。
用途の軸:社外向け/社内向け
- 社外向け:自社サイトに設置し、顧客からの問い合わせに自動回答。カスタマーサポートの負担を減らす
- 社内向け:社員からの「経費精算のやり方は?」などの社内ヘルプデスク的な質問に自動回答
仕組みの軸:シナリオ型/AI型
- シナリオ型:あらかじめ決めた選択肢・回答フローに沿って応答。安価で導入が簡単
- AI型:自然な文章を理解して柔軟に回答。高機能だが費用が高め
中小企業はまず「シナリオ型」で始め、問い合わせ量が多く複雑なら「AI型」を検討するのが現実的です。
法人向けチャットボットの料金相場
タイプによって費用感が大きく異なります。
| タイプ | 初期費用 | 月額費用の目安 |
|---|---|---|
| シナリオ型 | 無料〜数万円 | 無料〜数千円程度 |
| AI型 | 10万〜100万円 | 10万〜50万円程度 |
シナリオ型は月数千円から始められる一方、本格的なAI型は月額10万円以上になることもあります。
「まず問い合わせ自動化を試したい」中小企業は、低価格のシナリオ型から始めるとリスクが小さく済みます。
注意
「AI型=高機能だから良い」とは限りません。問い合わせ件数が少ないのに高額なAI型を入れても、費用対効果が合いません。まず自社の問い合わせ量を把握しましょう。
代表的な法人向けチャットボット
中小企業でも検討しやすい代表的なサービスを紹介します。
ChatPlus(チャットプラス)
国産のチャットボットで、月額1,500円程度から始められる手頃さが魅力です。
シナリオ型からAI型まで幅広いプランがあり、自社サイトのカスタマーサポートを低コストで自動化したい中小企業に向いています。
HiTTO(ヒット)
マネーフォワードが提供する社内向けAIチャットボットです。
「経費精算は?」「有給の申請方法は?」といった社員からのバックオフィス系の質問に自動回答し、総務・人事の負担を減らします。
社内ヘルプデスクを効率化したい企業向けです。
sAI Chat(サイチャット)
サイシードが提供する生成AI型チャットボット。
AIの知識がない担当者でも高品質なチャットボットを構築・運用しやすい設計です。
問い合わせ対応の本格的な効率化を目指す段階で候補になります。
中小企業がチャットボットを選ぶときの3つのポイント
ポイント1:解決したい課題を1つに絞る
「顧客対応を減らしたい」のか「社内の問い合わせを減らしたい」のか。
目的を1つに絞ると、選ぶべきタイプが明確になります。
ポイント2:既存システムと連携できるか
CRM・グループウェア・ビジネスチャット(Slack・Teams等)と連携できると、運用がスムーズです。
導入前に連携対応を確認しましょう。
ポイント3:小さく始めて効果を測る
いきなり高機能・高額なツールを入れず、低価格プランで効果を測ってから拡張するのが失敗しないコツです。
ポイント
まずは「よくある質問トップ10」への自動回答から始めると、効果を実感しやすく、社内の合意も得やすくなります。
まとめ
法人向けチャットボットの選び方を整理します。
| 確認項目 | ポイント |
|---|---|
| 用途 | 社外向け(顧客対応)か社内向け(ヘルプデスク)か決める |
| 仕組み | まずシナリオ型、複雑ならAI型 |
| 料金 | シナリオ型は月数千円〜、AI型は月10万円以上も |
| 進め方 | 低価格で小さく始めて効果を測る |
ポイント
中小企業はまず「社外向け×シナリオ型」または「社内向け×シナリオ型」の低価格プランから。効果が出て問い合わせが複雑化したらAI型へ――という段階的な進め方が無難です。
チャットボットは、目的を絞って小さく始めれば、中小企業でも問い合わせ対応の負担を大きく減らせます。
まずは自社の問い合わせ内容を棚卸しすることから始めましょう。
中小企業向けのAIチャットボット活用は「中小企業向けAIチャットボット」もあわせてご覧ください。