クラウド会計・経費精算

法人向け請求書発行システム比較|中小企業の選び方とおすすめ【2026年】

毎月の請求書発行を手作業でこなしている中小企業の経理担当者なら、クラウド請求書システムへの切り替えで作業時間を大幅に短縮できます
インボイス制度・電子帳簿保存法への対応が義務化された今、法人向け請求書発行システムの選び方は「法対応・会計連携・コスト」の3軸で判断するのが正解です。

ポイント


この記事でわかること:①主要5サービスの料金・機能を一覧比較 ②インボイス・電帳法対応の確認ポイント ③会社タイプ別おすすめシステムの選び方

補足


料金は2026年7月時点の公式情報をもとに記載しています。最新プランは各公式サイトでご確認ください。

法人が請求書発行システムを選ぶ3つの基準

なお、請求書よりも「見積書の作成」から業務が始まる会社は、見積書作成ソフト比較|中小企業におすすめのクラウド型5選【2026年】のように見積起点でツールを選ぶ方法もあわせて検討してください。

[図解] 請求書システム選びの3つの基準

請求書発行システムを選ぶ際、中小企業が見るべきポイントは次の3つです。

① インボイス制度・電子帳簿保存法への対応 2023年10月のインボイス制度開始以降、適格請求書(インボイス)の発行・保存が仕入税額控除の要件になりました。
電子帳簿保存法の改正により、電子取引で受け取った請求書はデータのまま保存する義務があります。どちらにも対応しているシステムを選ぶことが最低条件です。

② 会計ソフト・販売管理との連携 freee会計・マネーフォワード クラウド会計との自動連携があると、請求書から仕訳登録まで二重入力ゼロで完結します。
すでに導入している会計ソフトと同一ブランドのシステムを選ぶと連携がもっともスムーズです。

③ 月間発行件数と料金体系の一致 月10件未満の小規模事業者と、月100件以上の中堅企業では最適なシステムが異なります。
従量課金型か定額制かを確認し、実際の発行件数で試算して比較しましょう。


主要5サービス 機能・料金 一覧比較表

サービス月額料金(目安)インボイス対応電帳法対応会計連携主な送付方法
freee請求書freee会計プランに含むfreee会計と自動連携メール・郵送代行
MF クラウド請求書2,480円〜(ひとり法人)MF クラウド会計と自動連携メール・郵送代行
Misoca無料〜(有料プランあり)弥生会計・MFと連携メール・郵送代行
board1,200円〜(個人・小規模)freee・MFと連携メール
楽楽明細初期費用11万円〜+月額2.75万円〜各種会計・基幹システムWeb・メール・郵送・FAX

注意


楽楽明細は大量発行・大企業向けの料金体系です。月間発行件数が少ない中小企業にはコストが合わない場合があります。

freee請求書がおすすめな会社

freee請求書はfreee会計の有料プランに含まれる請求書機能で、すでにfreee会計を使っている会社は追加コストゼロで利用できます。

こんな会社に向いている

  • freee会計をすでに契約している(または導入予定の)法人
  • 請求書・見積書・納品書をワンストップで管理したい
  • スマートフォンアプリで外出先から請求書を作成・送付したい

主な特徴

  • 適格請求書(インボイス)の発行・登録番号の管理に対応
  • 作成した請求書からfreee会計へワンクリックで仕訳登録
  • メール送付・郵送代行に対応(送付状況もシステム上で管理)
  • 電子帳簿保存法に対応した電子保存機能を搭載

freee会計の料金プランや特徴はfreee vs マネーフォワード 徹底比較|中小企業の会計ソフト選び方で詳しく解説しています。

ポイント


freee会計のスタンダードプランなどに含まれるため、単体での料金は公式サイトでご確認ください。

freee会計を無料で試す →

マネーフォワード クラウド請求書がおすすめな会社

マネーフォワード クラウド請求書の料金プランの詳細や評判・デメリットは、マネーフォワード クラウド請求書の評判・料金|メリット・デメリットを正直レビュー【2026年】で詳しく解説しています。

マネーフォワード クラウド請求書は、ひとり法人プランなら月額2,480円(年払・月換算)、中小企業向けのスモールビジネスプランは月額4,480円から利用でき、請求書・見積書・発注書など複数の帳票を一元管理できます(料金は2026年7月時点の公式情報。
最新は公式要確認)。

こんな会社に向いている

  • マネーフォワード クラウド会計をすでに使っている法人
  • 見積書から請求書・入金確認まで一連のフローをデジタル化したい
  • 複数のメンバーで請求管理を分担したい(権限管理が必要)

主な特徴

  • インボイス制度に完全対応(適格請求書の発行・受領保存)
  • 電子帳簿保存法対応の電子保存・検索機能
  • マネーフォワード クラウド会計と自動連携で仕訳二重入力ゼロ
  • freee・弥生など他社会計ソフトとのCSV連携も可能

マネーフォワードの会計ソフトとしての強みはマネーフォワード法人プランの評判・料金を徹底解説と合わせて確認してください。


マネーフォワードクラウドを無料で試す →

個人事業主・小規模ならMisoca

Misoca(弥生株式会社)は、無料プランで月10通まで請求書を作成できるシステムです。
事業を始めたばかりの法人や、発行件数が少ない小規模事業者に向いています。

こんな会社に向いている

  • 月間発行件数が少ない(10〜100件程度)
  • 弥生会計・マネーフォワードを使っており連携したい
  • Peppol(電子インボイス)での送信に対応したい

主な特徴

  • インボイス制度・電子帳簿保存法に対応
  • Peppol形式のデジタルインボイス送信に対応
  • 弥生会計・マネーフォワード クラウドと連携
  • スマート証憑管理で受領した証憑も電子保存

有料プランはプラン15・プラン100・プラン1000と発行件数に応じた段階制(詳細はMisocaの評判・料金|中小企業での使い勝手を解説参照。
最新料金は公式要確認)。


Misocaを無料で試す →

販売管理も一緒にやるならboard

board(ヴェルク株式会社)は、見積もり・受注・請求書・入金確認まで販売管理ワークフロー全体をカバーするシステムです。
月額1,200円(個人・1ユーザー)から始められ、2026年1月時点で5,800社以上が有料利用しています(料金は公式情報。
最新は公式要確認)。

プラン構成(税抜・月換算)

  • 個人プラン:1,200円(1ユーザー)
  • ベーシックプラン:2,400円(3ユーザーまで)
  • スタンダードプラン:4,900円(15ユーザーまで)
  • プレミアムプラン:7,900円(50ユーザーまで)

こんな会社に向いている

  • 受注から請求まで一気通貫で管理したいITや受託系の法人
  • 商談・案件管理と請求管理を一元化したい
  • freee・マネーフォワードと連携しつつ販売管理も必要

インボイス制度への対応も済んでおり、適格請求書の発行・管理が可能です。


大量発行・大企業なら楽楽明細

楽楽明細(ラクス)は、電子請求書発行システムのシェアNo.1を掲げる大量発行特化のサービスです。
累計導入社数は108,000社以上(2026年3月末時点)とされています。

  • 初期費用:11万円(税込)〜
  • 月額基本料金:2.75万円(税込)〜(帳票発行件数・オプションで変動)

Web・メール・郵送・FAXといった多様な送付方法に対応し、基幹システムとのAPI連携が強みです。
中小企業よりも月間数百〜数千件の請求書を発行する中堅〜大企業向けの料金体系です(最新料金は公式要確認)。

インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しており、コンプライアンス要件が厳しい企業での導入実績が豊富です。


請求書システム導入でよくある失敗と回避策

なお、請求書を「発行する」側の自動化と並行して、「受け取る」側の入力自動化も検討するとさらに経理工数を削減できます。受領した請求書・領収書をスキャンするだけで会計ソフトに連携できるAI-OCRの仕組みと選び方はAI-OCRで請求書・領収書を自動処理する方法|経理の入力をゼロに【2026年】をご覧ください。

[図解] よくある失敗と回避策

注意


「とりあえず安いシステムを選んだら会計ソフトと連携できなかった」という失敗が最多です。

失敗パターンと回避策

失敗回避策
会計ソフトと連携できない同一ブランドか、連携対応の明記を確認
インボイス要件を満たせず再選定導入前に適格請求書発行・登録番号管理機能を確認
発行件数増加で料金が跳ね上がる月間発行件数の上限と追加料金を試算してから契約
電帳法の検索要件を満たせない「日付・金額・取引先」での絞り込み検索機能を確認

インボイス対応の会計ソフト選びはインボイス対応会計ソフトおすすめ比較|中小企業の選び方も参考にしてください。
また、経費精算との組み合わせを検討している方は経費精算アプリ比較7選|中小企業向けおすすめをあわせてご覧ください。


まとめ|タイプ別おすすめ請求書発行システム

[図解] 会社タイプ別おすすめシステム
会社タイプおすすめシステム
freee会計ユーザーfreee請求書(追加コストなし)
MFクラウド会計ユーザーマネーフォワード クラウド請求書
発行件数が少ない・コスト重視Misoca(無料〜)
受託・IT系で販売管理も必要board(1,200円〜)
月間数百件以上の大量発行楽楽明細(要見積)

中小企業の多くは、すでに使っている会計ソフトと同一ブランドの請求書システムを選ぶのがもっともコスパが高くなります。
まずはfreeeかマネーフォワードの無料トライアルを試して、操作感を確認してから本契約に進むことをおすすめします。

各サービスの最新料金・機能は必ず公式サイトでご確認ください。

  • この記事を書いた人

ビズヒロ

「業務AIナビ」のナビゲーター。中小企業の現場で本当に使えるAI・業務効率化ツールを、料金・機能・データの安全性まで法人目線で徹底比較しています。「結局どれを選べばいい?」に最短で答えることを目標に、忙しい経営者・担当者のツール選びをわかりやすくサポートします。

-クラウド会計・経費精算